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2015年11月21日 (土)

皇帝ダリアの由来

この花の身の丈は3、4メートルにも及ぶ。5,6メートルというものもあるらしい。とにかく、その背丈の雄大さだけで見る人を圧倒する。「皇帝ダリア」と言うが、命名した園芸家の「どや顔」が目に浮かぶようだ。あまり繊細な命名とは言えまい。

この薄紫の花を最初に目にしたのは、一昨年の秋、伊予松山を訪れたとき。司馬遼太郎『坂の上の雲』の主人公秋山好古・真之兄弟生誕の家の筋向いに木桶に差した切り花として飾られていた。2メートルもある切り花にビックリしていると、その家の主人らしき老人が出てきて、「皇帝ダリア」だと厳かに宣(のたまわ)った。そのとき以来、この花は私には「伊予の花」だったが、このごろ近所でもよく目につくようになった。いま、流行(はやり)の花なのかもしれない

花づくりの世界でも、はやりすたりがある。私が小学生だった頃、ダリアはもっともポピュラーな花だった。カンナ、ケイトウ、アヤメ、イチハツ、キンギョソウなど、どの家の庭にもあった。カンナなど道路の電柱の根元でおおらかに大輪の花を咲かせていた。それらの花々は多くが、その後凋落し、世間から遠ざかり、影が薄くなった。高度成長期、バブル期には、蘭やシクラメン、今の季節でいうと、デンマークカクタス、クリスマスローズ、ポインセチアなど、華麗でファッショナブル、要するにブランドと価格で勝負ということになった。

それで、バブルがはじけてどうなったか。今度はミニ・サイズがもてはやされるようになった。ミニ薔薇、ガーデンシクラメンなど。園芸の世界も人の世の浮き沈み、人情の機微を映しているというべきか。ちなみに、このごろ花屋さんのミニ薔薇の鉢のそばに「バラにはトゲがあります」と注意書きがあって驚いた。

で、「皇帝ダリア」は?花屋さんの店頭で、ダリアの復活は目立っているが、その一環か?それとも何か別の「いわく因縁」があるのかしらん?

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