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2014年5月

2014年5月17日 (土)

野いばらの路

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水辺のそこここに野いばらの白い花が咲き、岸の水面に白い影を映している。まるで雪渓の残雪がせせらぎになだれ落ちるようだ。「花いばら 古郷の路に 似たるかな」 蕪村は花いばらが好きだった。 

「路たえて 香にせまり咲く いばらかな」 これも蕪村。いま千里川の岸も野いばらの花ざかり。さりげない花だが、近づくとかすかに甘い香りがする。いろんな種類の蜂たちが花蜜を吸いに寄ってくる。上の写真、花に埋もれて花粉まみれになって蜜を吸っているのは熊ん蜂だ。 

そしてもう一句、「愁(うれ)いつつ 岡にのぼれば 花いばら」 初夏の陽ざしを浴びながら、野いばらの甘い香りに包まれて、遠くに近くに蜂たちの羽音を聞くともなく聞いていると、少年の日のけだるい感傷がふっと戻ってくるようだ。 

細かい棘があって、繁殖力の旺盛な野いばらは厄介な雑木として疎まれることも多いようだが、やはりなくてはならない初夏の風物詩だ。

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2014年5月13日 (火)

バラの季節

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最近、園芸店の店頭にはバラの苗、特にミニ薔薇の苗がたくさん並んでいるが、驚いたことに「バラにはトゲがあります」という注意書きの札がかかっている。おせっかいが過ぎるというものだ。トゲに触れて「イタッ」と悲鳴を上げるのも、バラを育てる喜びの一つだ。バラの詩人リルケはバラのトゲが刺さって破傷風で死んだそうだ。本当だとすれば、きっと詩人冥利ではなかったろうか。

そういえば、バラの名前には詩人の名前に由来するものが少なくないが、わがヴェランダのピエール・ド・ロンサールも16世紀フランスの詩人の名。このロンサール氏は、この春いささか元気がない。栄養が不足しているらしい。それにロンサールは元来蔓バラの一種だから、からまって這う棚や手すりが必要なのだ。下の写真のロンサールはご近所のバラ愛好家さんの育てておられるもの。場所を得て見事な咲きっぷり。

上の写真のバラはロンサールではないが、まるでおとぎの国から出てきたお姫さま姉妹のようだ。世間知らずで無垢、きょとんとしてあたりを不思議そうに眺めているのか、まどろんで夢を見ているのか。

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2014年5月 6日 (火)

アサギマダラ?

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5月6日午前10時ころ、北緑丘の千里川の岸でアサギマダラに遭遇した。アゲハチョウに似ているが、翅を閉じると朱色があざやか。初めて見たのだが、すぐに「アサギマダラにちがいない」と直感した。

数年前にお花畑の上でアサギマダラが群舞する写真を見て、その美しさにほとんど衝撃を受けたことがあった。アサギマダラは台湾や南西諸島と日本のあいだ1500キロから2000キロの「渡り」をするチョウだ。一日200キロを飛んだアサギマダラの「渡り」が確認されているそうだ。生命の不思議というほかない。

そんなアサギマダラと偶然に遭遇したとしたら、それも「奇蹟」みたいなものだ。

近づいてもう一度レンズを向けると、すぐそばの上水田橋の下へと姿を消した。アサギマダラは私の幻想だったかと思ったくらい、すーっと消えてふたたび見つけることはできなかった。

私の「早とちり」かもしれない。もし別のチョウだったら、遠慮なくそうご指摘ください。それが、アサギマダラへのほんとうの「愛情」にちがいないと思うので。

 

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