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2012年11月

2012年11月27日 (火)

秋の夕暮れ

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昨日は雨の一日。夕方、散歩に出ると、雲の切れ間の夕焼け。女郎蜘蛛が逆立ちして夕焼け雲を見ている。糸が見えないから、空中を浮遊しているように見える。「蜘蛛は自由でいいなあ」と思うのは、きっと人間だけ。この時も蜘蛛はカスミ網を張って、きっと猟の最中だ。

この蜘蛛、8本あるはずの肢が7本しかない。たぶん戦い済んで日が暮れて、いのちの涯の夕焼け雲を見ているのだ。

蜘蛛はたいてい巣の中央で逆立ちしている。蜘蛛はお尻から出す糸にぶら下がって高いところから下へとおりてくる。だから、逆立ちが当たり前の正しい姿勢だ。重力に逆らっているわけでもない。倒立か正立かは、人間が勝手に決めているだけ。

ところが、逆立ちしているからではないだろうが、蜘蛛はヒトの世では嫌われものと相場が決まっているが、どうしてなのだろう?

放送大学講師の大崎茂芳先生は蜘蛛に魅せられたノーベル賞級の研究者だ。芥川竜之介の『蜘蛛の糸』を読んで、蜘蛛の糸に人間が本当にぶら下がれるのかという疑問を抱かれた。そんな疑問を抱くと言うところが天才である。あまつさえ、それを実証してみようと思われたのだから、常識とは無縁の人だ。

先生は蜘蛛の糸を集めに集め数十万本の糸からロープを作られた。そして見事に蜘蛛の糸にぶら下がられた。

先生はヴァイオリンの弦も蜘蛛の糸を撚(よ)って作られた。そして、それを演奏するためにヴァイオリンのレッスンも受けられた。そのヴァイオリンを先生の演奏で聞かせてもらったことがある。美しく可憐で、しかしどこか妖しい『荒城の月』だった。

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2012年11月24日 (土)

サザンカ

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ベランダ花壇の奥まったところに、いつも脇役としてぞんざいに扱われているサザンカだが、今朝ふと気づいたら、一輪だけ純白の大輪の花がついていた。大輪と言っても直径7~8センチ。ぎざぎざの多い不定形の輪郭に野趣があって、ツバキと違った魅力。

「さざんか さざんか 咲いた道 たき火だ たき火だ 落葉たき」は、誰もが知っている小学校唱歌。しかし今は、消防法の規制があって、むやみにたき火ができなくなった。サザンカの生け垣のそばで、サクラやケヤキの落ち葉を焚く煙には、人肌の温もりがあって、登下校する子どもたちの心を優しく包んでくれたな、といま思い出す。

2012年11月22日 (木)

北の大地

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北海道開拓村から望むたそがれの凍てつく大地。「たそがれ」とはいえ、時刻はまだ午後3時。葉を落としつくした白樺の木の向こうに恵庭岳が見えた。

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前日の夜は、サッポロ・ビール園で乾杯。明治期の煉瓦造りの工場が今はレストラン。クリスマス・イルミネーション仕様でメルヒェンの雪景色。

2012年11月21日 (水)

北大は、雪と落葉の横しぐれ

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先の週末、憧れの北海道大学に行ってきました。上の写真は北大のメイン・ストリート。左の建物は学術総合博物館。この大通りが約1キロ続きます。両側に巨樹の並木。二日目の午後、吹雪になりました。往来を雪と落葉の横しぐれ。

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ポプラ、白樺、フウの木、イチョウ、カエデなど、さまざまな樹種の色とりどりの落葉が美しい。落葉のパッチワーク。

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ポプラ並木の果てるところに空が窓のように見え、その窓のような空が果てしない距離を感じさせ、北の大地の広さをいっそう際立たせているようです。 (画像をクリックすると拡大して見られます。)

2012年11月13日 (火)

落葉を聴く

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11月中旬のこの季節、自宅マンションを取り囲む木々が紅葉し、朝、石畳や苔の上に散り敷いた紅葉を見るのが楽しい。まるで宝石箱を思いきりぶちまけたみたいだ。ソメイヨシノとケヤキが大半だが、それらの一本一本がそれぞれ個性的に紅(黄)葉する

ケヤキの紅葉はたいてい一本の木全体が同じ色に色づいて行くが、それでも場所が違えば、色づき方が全然違う。朝いちばんに陽ざしを浴びる場所では、いちばん早く濃い赤に染まって行く。建物の影では、いつまでも緑のままだ。陽ざしが少ないところでは黄色から赤くならないままに茶色へと変わっていく。

サクラの紅葉ははなやかだ。大小さまざまな大きさの葉が、黄色から朱色を経て深紅まで見事な色彩のグラデーションを見せている。黄色のなかにほんのりと赤みがさしている葉、すでに全体が深紅に染まっている葉、赤や黄の葉のところどころに茶色の斑点を浮かべている葉。

拾ってきた葉をいろいろに並べ、また並べ直して、色彩のグラーデーションを<聴く>。音楽を聴くように。秋の楽しみだ。

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下は、マンションの階段から見下ろしたケヤキの木。

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チョウの見ている色の世界

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ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)は、このブログではもうおなじみの蝶だ。ツマグロヒョウモンはキバナコスモス(黄花秋桜と知人が書いてきた)を好むという私の仮説に変わりはないが、彼女(?)、今日はピンクのコスモスに止まっていた。

カメラに収めて、PCのモニター画面で見ると、向こう側の赤いコスモスが子どもの絵に出てくる太陽のように映っていて、思わず「ほーっ!」。私(人間)の目には、ふつうに赤いコスモスとして花弁も萼も雄蕊・雌蕊も見えている(つもり)なのに、カメラの目にはこんなふうに見えているのだということにあらためて驚いた。

それなら、ツマグロヒョウモンの視覚にはコスモスの色とりどりの花はどんなふうに映っているのかと思った。アゲハチョウの視角についてのWebの記事(蟻川謙太郎総合学術大学院教授)を読むと、蝶の視力は人間より劣っていて「0,04」くらい。まあ、私の裸眼と同じくらいだ。ところが、人間の三原色に対して四原色、つまり四つの色を見分ける目を持っているそうだ。チョウは短い命の時間に、人間より多彩な色の世界を生きていることがわかって嬉しい。

下の写真は、暮れなずむ夕方のコスモス畑。

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2012年11月 8日 (木)

ロベリア・クイーンヴィクトリア(紅沢桔梗)

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この目も覚めるような深紅の花は何だろう?パイナップルセージに似ているような気もするが、葉にパイナップルのような匂いはまったくない。それに花の印象、花の形が違う。パイナップルセージではないと、私は結論付けた。それなら何?

背丈が50cm足らず、茎も葉も赤っぽくて、全体に柔(やわ)な感じ。風が吹いて倒れたりするとすぐにしおっとしてしまう。

それにしても鮮烈な赤だ。花屋さんで買い求めたとき、「何という花ですか?」と聞いたが、「わからない」という答え。

しかし、Webで探索していて、ついに出会った!これはロベリア・クイーンヴィクトリア。南アフリカ原産の園芸品種。ロベリアは和名サワギキョウ。サワギキョウハは青、この赤い花はベニサワギキョウというそうだ。

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カメとバン

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何だかシュールな構図になりました。千里川にかかる橋の上から見下ろした川面で、バンとカメとが接近遭遇。上空(?)に浮かぶ未確認飛行物体は、じつは川面に影を落とすコンクリート・ブロック。

2012年11月 6日 (火)

たった一つのオリーブの実

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このオリーブの木は、わが家に来て6年近くになる。ベランダで鉢に植えて育ててきた。寒さにも暑さにも乾燥にもよく耐える健気な木だ。常緑で、冬にも濃い緑の葉を茂らせている。それが今ではもう1メートル50センチくらいの背丈になった。

一昨年くらいから花をつけるようになったが、実を結ぶ気配はいっこうになかった。オリーブにも雌雄の株があって、これは実を結ばない雄株だと思い込んでいた。そんな思い込みがあったから、今年もたくさん花をつけたが、花が散ってからその枝をよく見ることもなかった。

昨日ベランダの整理をしていてオリーブの枝をまじかに見上げて、赤い実がひとつ枝についているのを見つけた。びっくりした。信じられなかった。それから胸のうちに熱いものがこみ上げてきた。「よくやった。よくがんばった」とまるで孫ができたように感慨無量だった。

それにしても、今までなぜ気がつかなかったのか、毎日毎日<ためつすがめつ>しているはずなのに。発見から二日たった今でも不思議でならない。この実がまだ緑だったとき、葉と区別できなかったに違いない。人間の(じゃなくて、私の)知覚のいい加減さに呆れてしまう。

このたった一つのオリーブの実が地中海の風を運んできてくれたような気がした。この実が失われたら、さぞ寂しかろうと、今からそれが心配だ。

2012年11月 4日 (日)

十月桜とシジュウカラ

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11月3日、久しぶりの土曜休日のお昼。千里川の岸辺を散策して自宅に帰る途中に、ふと十月桜のことお思い出した。住宅地の中の小さな空き地に数本の十月桜が植えられえていて、この季節には、降りしきる牡丹雪のように白い花が梢にけぶっているはずだ。急いでいってみると、思ったとおりだった。

まだ「牡丹雪が降りしきる」とはいかない。「風花」くらいか、梢のそこここに薄いピンクの花が降りかかっていた。十月桜の花は、春のサクラのように散り急がない。健気に冬中枝にとどまっている。冬の空の深い青によく映える。

と、ツィピーツィピーという小声の、しかし澄んだ鳥のさえずりが聞こえた。十月桜の木立を見上げるとシジュウカラがいた。シジュウカラも、私と同じように、十月桜の匂いに誘われてやってきたのだ。

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