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2012年5月10日 (木)

安曇野の春

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連休の最終日に所用で東京に出かけたが、翌日信州・松本を迂回、美ヶ原温泉に一泊して帰阪した。中央線を行くと、小渕沢あたりから車窓の風景がぼやけるばかりの沛然たる雨になった。「街歩きもむりかな」と、今日一日どうやって時間を過ごそうかと迷ったが、トンネルを抜けて塩尻に出ると雨はすっかりあがっていた。

松本で降りると、うってかわった五月晴れの空。雪の残る北アルプスの山並みが遠望できた。町の大通りには街路樹のハナミズキがちょうど今満開。遅咲きのサクラ、ツツジ、ヤマブキなどもいっせいに咲きそろい、匂い立つ木々の新緑に映えていた。

翌日、安曇野まで足を伸ばした。微風に穂を揺らす緑の麦畑、雪の山並みを映す田の水鏡。畦に咲くさまざまな野の花。

学生だった頃(というともう50年近い昔)、テレビの連続ドラマ『パンとあこがれ』を夢中で見ていた。新宿中村屋の創業者相馬愛蔵・黒光夫妻とその周りに集った安曇野の芸術家群像を描いていた。黒光を演じた宇都宮雅代が眩しいほど輝いていた。以来、何回となく安曇野を訪れるようになったのだった。

萩原守衛の碌山美術館を訪れると、旧知に再会したような気持ちになった。北アルプスの雪を頂いた山並みを振り仰ぐと、過去なのか未来なのか、どこかはるか彼方から呼びかけられているような幸福感を覚えた。

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