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2011年3月 3日 (木)

風花(かざはな)

今日三月三日は雛祭り。センター試験が始まる以前、国立大学入試はこの時期に行われた。どの新聞も階段教室での入試風景を、「雛壇(ヒナダン)」と洒落(シャレ)て写真つきで掲載したものだ。この日には毎年決まって寒さが戻ってきた。

今日も寒の戻りで、朝がた「風花」が舞った。日が照っているのに、どこからともなく運ばれてきたわずかな雪片が所在なげに風に舞っていた。

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「風花」ということばを知ったのは、中学生の頃。阪急豊中駅近くの映画館で『風花』という題の映画を見たときだ。どうしてあんな大人向きのメロドラマを見に行ったのか、映画の粗筋もあらかた忘れてしまった。ただ、大きな川の土手道を取り乱して歩いていく女主人公のまわりに雪片がはかなげに舞って、女が「風花だわ」と言ったことだけ記憶している。

ネットで検索してみると、映画『風花』(1959)は監督木下恵介、主演岸恵子だった。地方の旧家(大地主)が舞台で、古い因襲と差別に翻弄される男女の純愛を描いた映画だそうだ。そうだったかも知れない。小作人の娘が生んだ子どもに地主が「捨吉」という名をつける、そんな挿話があったことは、今ふと思い出した。「捨吉」という名は忘れていたが、無茶な話だとそのとき思ったことは憶えていた。

こうやって書いて見ると、私の記憶もまるで「風花」のようにはかなげだ。

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コメント

綺麗な言葉です、確かに。
自然現象を風情のある言葉で表す…日本人は得意ですね。
しかし、風花が舞うと、お洗濯に困りますcoldsweats01
やるべきか、やらざるべきか…

今日、人と会う約束があって自彊術は休みました。お昼をご一緒したあと別れて帰る途中に、猛烈な目の痒みとくしゃみ。以前、「対処の仕方がわかって来た」と書きましたが、思い上がりでした。今日から本格的に「風花」ならぬ「花粉」が舞い始めたようです。

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