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2011年2月 6日 (日)

まぼろし

ルリビタキに出会ってから、<まなかひ(目な交ひ)>をしきりと青い鳥が飛翔する。虚実の境を横切(よぎ)って飛ぶ「まぼろしの鳥」だ。

「まぼろし」の語源は「目亡(ほろ)ぼし」だとする説が、語源辞典に書かれている。古代人は「まぼろし」を見ると、目が壊れると考えたのかしらん。この語源説、そうかもしれないとも思い、そうでないかもしれないとも思う。なぜなら、まぼろしを見て壊れるかもしれないのは目ではなく、心であろうという気がするから。

「もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれ出づる魂かとぞみる」(和泉式部)という歌がある。思いの強さに促されて「ほろほろ」「はらはら」「ひらひら」と眼前を揺曳する「まぼろし」の正体は、この「あくがれ出づる魂」ではないか。とすると、「まぼろし」は「まほろし」の転音か?

「しかし」と思い直してみる。大西民子に「かたはらに置くまぼろしの椅子一つあくがれて待つ夜もなし今は」という歌がある。この「まぼろしの椅子」の網膜を焼き尽くすような強烈な実在性(リアリティー)。これは文字通り「目亡ぼし」だ。

そんなことを考えながら、先の月曜日、自彊術教室に出かけたおり、千里中央に着くとまだ15分ばかり時間があったので、あわよくばルリビタキに会えないかと淡い期待に促されて、東町公園の長谷池の畔りを少しだけ歩いた。ルリビタキには出会えなかったが、噴水にかかる虹を見た。

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