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2011年2月 5日 (土)

つまづき

年をとり「小石につまづく」ようになって、「小石」の方が「岩」よりも「大きな差し障り」であることが身体でわかってきた。大きな岩なら、当たって転ばぬ先によけて通ればいい。小石は見えないから「つまづく」のではない。見えているのに、軽く見ているから失敗する。気軽にまたごうとして、「爪突く」。視覚情報が身体の末端(爪)に届ききらない、または届くのに時間がかかるのが、「加齢」である。

このごろ<掃除機をあてること>が格好のストレッチ体操になることに気づいて、各部屋の掃除は自分から買ってやっている。そんなとき掃除機のコマが机の角に触っていると押しても引いても頑として動かない。

若いころなら、力いっぱいむりやりに引っ張ったり、掃除機を蹴っ飛ばしたりしたものだった。今なら掃除機が壊れる前に肩か膝が壊れる。スイッチをひとまず止めて、掃除機をそっと後にずらしてやるのがいちばんだ。

「つまづき」は漢字では「躓き」と書くが、もともとは「爪突き」(「ツマ」は「ツメ(爪)」の古形)。そして「ツマ」とは「端」とか「脇」のこと、「爪」であり、「妻・夫(古くは男女とも言う)」であり、「(着物の)褄(ツマ)」であり、「(刺身の)ツマ」でもある。いつも端や縁(へり)にあって、脇に控えている。脇役だけれど、欠かすことができないものである。「ツマ」のただならぬ「厄介さ」と、同時にその抜き差しならぬ「重要さ」に気づくのも、これまた「加齢」である。

本文とは何の関係もないが、京都府立植物園で買った青いランの花は、その色に似つかわしい澄んだ匂いがする。

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コメント

つまづくどころか、いつもでんぐり返っているわが家には、掃除機も二台、ひとつはコードレスで「つま」にかかりません〜。最近、愛用しています。
これはまた可憐な…。こういう原種に近いような蘭はとても好きです…。

この4,5日軽いギックリ腰で用心しながら、それでもせっせと歩いています。膝の痛みをかばっているうちに、腰に来たようです。腰をかばっているうちに、今度はどこに来るのかなと、不安と興味が交々です。
コードレスとはまたおシャレですね。掃除が楽しくなりそう。
ロボット掃除機というのがありますね。お出かけ前にスイッチを入れておくと、きれいな部屋が出迎えてくれる新妻ロボ。壁に駆け上がって、壁のホコリも取ってくれるスパイダーロボとかもあればいいですね。ついでに天井もという、忍者ロボも。しかし、人間の影がだんだん薄くなりそう。

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