« 今日の梨谷池 | トップページ | イカル »

2010年12月 6日 (月)

道草

自彊術教室は月曜日の11時半時から1時までなので、終わると昼食をして帰る。千中セルシーの「和ふるまいKoiki」のおすすめ定食500円也が定番だ。それから、田村書店に立ち寄って『週刊野鳥の世界』の新刊を受け取ると、箕面行きのバスに乗って萱野で降りる。北緑丘の千里川ぞいを通って小一時間、バードオウッチングしながら2.5キロの道を歩いて帰宅する。

晩秋から初冬のこの季節、川沿いの木立にわずかに残った赤や黄色の葉が、時おり思い出したようにふらふらと舞い落ちて、ピラカンサや野茨の赤い実が影を落としている水の面をゆっくりと運ばれてゆく。3時を過ぎると傾いた陽ざしは弱くなり、木々の日陰部分は小暗くなって、写真を撮るには光量が不足して来る。それでも三々五々、カメラを手にしたバードウオッチャーが行きかっている。

「何かいましたか?」と、川下の方から来た「初老のおじさん」に訊く。「カワセミ、コゲラ、アカゲラ」と、ちょっとぶっきらぼうな、いささか誇らしげな(と私には聞こえた)声が返ってきた。「コゲラだって?アカゲラだって?そんなのこの辺でまだ見てないぞ!」と心の中で呟いた。「すごいですね!」と私。「アカゲラは頭が真っ赤でしてね、桜の木にこんな大きな(といって両手の親指と人差し指で野球のボール大の輪を作りながら)穴を作るんですよ、頭を穴に突っ込んで木屑をせっせと外へ放り出すんですよ、赤い頭が木屑だらけになって」と嬉しそうなおじさん。

私は悔しくて、「この間、この木にヤマガラの群れがいましたよ」とそばの楡の木を指差しながら言ってみる。「そうですね、ヤマガラ、よくいますよ、この木に」とおじさん。ちゃんと押さえている。「まだ、バードウオッチング始めて、一年くらいなんです」と私。「私は2年です。2年前に退職してからです。」「それにしても、立派なカメラですね。」「いやぁ。仕事をやめる前に買っとんですわ。」そうか!そうなんだ!仕事をやめたらバードウオッチングを、と心に期していたのだ、この人。私は何だかおじさんを尊敬したくなった。

すると、私たちのすぐ目の前をヤマガラが飛んだ。私はすぐカメラを構えようとしたが、おじさんは動かなかった。そして、私の背後の木を見やりながら、「コゲラがいますよ。」私は、はしたなくも慌ててそちらの方にレンズを振った。

帰ってパソコンで見ると、コゲラの手前の金網にピントが合ってしまっていた。そのかわり、別の写真に予期せぬカワラヒワが写っていて、何とか自分を許せた。

Dscn5546

Dscn5548 

« 今日の梨谷池 | トップページ | イカル »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

鳥友達、また増えましたか〜。それにしても、2.5km歩くのだけでも、すごい…。
アカゲラの写真もまた載せて下さいbleah

おじゃままさん、お父様のこと、さぞお心残りだったことでしょう。持ち前の明るさで、つらい時間を乗り切ってください。
4年前のこと、年の暮れに訪れた桂浜には冬知らずの温かな潮風が吹いていたのを思い出します。おじゃままさんの心にも、一日も早く春待たずの明るい風が吹きますように!
「アカゲラ」、夢に出てきそうです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1221163/37979766

この記事へのトラックバック一覧です: 道草:

« 今日の梨谷池 | トップページ | イカル »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

星座 (リンク集)

無料ブログはココログ