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2010年12月

2010年12月31日 (金)

寒中の鴉

今日、師走の大晦日、久々に雪が降った。窓から外を見ると、降りしきる雪のなか枯れ木に止まって動かない鴉(からす)が見えた。ふだんは何となくうとましく感じるカラスだが、身の引き締まる思いで、今日ばかりは見入ってしまった。多事多難だった年の暮れには、ふさわしい図柄かもしれない。

蕪村の雪中鴉図を思い出した。「日ころ憎き烏も雪の旦(あした)かな はせお」

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来年は明るいかぐわしい年であってほしいとの願いをこめて、ほころび始めた蝋梅(ろうばい)の花を添えておきたい。寒さの中、千里川沿いまで下りて見つけた蝋梅だ。

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2010年12月28日 (火)

檸檬(レモン)

ハンプティダンプティが抱え込んでいるのは、わが家のヴェランダで生(な)った檸檬。「丹精を込めて」というほどのことはないが、「思い」を込めてこの7~8ヶ月眺めて来たので、檸檬と画数の多い漢字で書きたくなる。

全部で6つできたうちの2つ。形は、市販のレモンのようなサッカーボール型ではない。もっとふくよかに丸い。すでにひとつを食してみたが、酸味が少なく、香りもほのか。しかし、甘みがあって、美味しい。

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それにしても、6号(直径18センチ)の植木鉢で樹高50センチ足らず。こんな大きな実を6つもつけて、まことに健気だ。それだけでも、育てた甲斐があった。

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2010年12月27日 (月)

セキレイ 川辺の小さな貴婦人

「川辺の貴婦人」というのは、セキレイのことだったか?記憶違いかもしれない。セキレイの姿を見ると、その呼称も肯(うべな)るかなと思う。ただし「川辺の小さな貴婦人」の方が、もっとぴったりかもしれない。

今日はセグロセキレイとキセキレイに出会った。川水が軽やかに瀬音を立てて石の上を走る浅瀬を、セキレイは好むようだ。瀬音に合わせるように小刻みにリズムをとって長い尻尾を上下に振りながら、石づたいに小走りに移動する。そんな習性にふさわしく、スマートな体型とすばやい身ごなしがセキレイの身上だ。

ときおり、間を計ったように優美に羽ばたくと、,水面のうえ1メートルくらいの高さを波型の曲線を描きながら、川上へ川下へと流れに沿って飛ぶ。その動きは、いかにも「音楽的」だ。ブルクミュラーのピアノ練習曲「セキレイ」をおさらいしている子どもは、千里川に出かけてまずセキレイの仕草を見てほしいものだ。

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2010年12月19日 (日)

本道を踏み外して

ニレの木にマヒワのペアがとまっていた。向かって左が雄、右が雌。マヒワは物おじしない。木の実をついばんでいるときなど、人が近づいても素知らぬ顔。それにしても、今朝のペアは大枝ごしに向き合ったまましばし動かなかった。マヒワ語は聞き取れなかったが、雄がけんめいに雌に話しかけているように見えた。雌は聞く耳を持たず、雄の存在を無視。そのうち、双方とも向こうを向いてしまった。プロポーズの失敗なのか、あるいは夫婦喧嘩なのか。とまあ、こんなふうに人間臭く感情移入して見るのは、観察の本道を踏み外している。わかっているが、雄の真剣な少し困惑した顔がおかしかった。(画像をクリックすると拡大して見られます。)

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2010年12月18日 (土)

群れとテリトリー

第十四中学校の校庭の北東隅は、(今年は?)イカルのテリトリーらしい。20羽近い大きな群れで、カエデ、サクラ、クスの木の間を行きつ戻りつしている。たいてい梢の高いところにとまって木の実をついばんでいるので、胸元と腹部、そして太い黄色の嘴ばかりが目についていた。しかし、今日は群ごと地上に下りて立って採餌する場面に出くわした。おかげで白とブルーの風切り羽がくっきりと見えた。(画像をクリックすると拡大して見られます。)

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その近くのピラカンサの茂みには、ツグミが4から5羽の群れで赤い実をついばんでいた。今年はピラカンサの実が少ない。猛暑のせいで、夏に蛾が大発生、花をまるごと食べ尽くされてしまったからだ。ツグミ、ヒヨドリなどの中型鳥が幅を利かせていると、エナガやシジュウカラなどの小型鳥は近づきにくいみたいだ。心なしか、去年より小型鳥の姿が少ないようで、ちょっとさびしい。

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2010年12月16日 (木)

雨上がりの朝

夜来の雨が上がった朝、ヴェランダ前のケヤキの枝に無数の雨滴がキラキラ光って花が咲いたようだった。

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風邪症状も消えほっとして千里川沿いを歩いてゆくと、マツの高い梢にとまっている小鳥の姿が目にとまった。10メートル程も距離があって、遠目には何の鳥だかわからない。よく見かけるヒヨドリともスズメとも、その「佇(たたず)まい」が違っている。ヒヨドリのようにけたたましくないし、スズメのようにせわしくない。何となくおっとり構えている。

カメラに収めて、家に帰ってパソコンのモニター画面で見た。マヒワだった。さて、マツの梢と書いたが、マヒワが座っている(?)のは、マツの枝ではなく、雌しべのようだ。

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このところ、北緑丘の千里川ぞいで見かけるのは、マヒワとイカルばかり(常連さんのヒヨドリとスズメを除いて)。ほかの鳥たちもいるはずだが・・・ せっかく知り合ったばかりの友人を失いたくなくて、わたしの目が無意識にマヒワとイカルを探しているのにちがいない。

ご両所は、それを知って知らでか、まるでわたしを翻弄するかのように動き回る。高いところを見上げてカメラを構えたままきょろきょろするから、首の捻挫が起きそうだ。それでも、カメラを持ってうろうろするのをやめられない。「やっかいだなあ」と思いつつ、鳥といっしょになって枝渡りしたり、空に舞い上がったり、体が冷えてくるのも忘れて戯れている。

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2010年12月10日 (金)

イカル再見

溶連菌による風邪症状はようやく峠を越えた。とはいえ、相変わらずのくしゃみ、鼻水、鼻づまり。今朝になって咳も出はじめた。窓から外を見ると、お向かいの梨谷池の岸の木立に、大輪の白い花が咲いたようにコサギがとまっている。今日は「野鳥日和」だ。

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居ても立ってもいられなくなって、カメラを持って家族にこっそり家を出た。もう一度、イカルのいた場所に立ってみたかったのだ。市立十四中学校グラウンド東隅のクスの大木と、それに隣り合ったトウカエデの木だ。木に近づいてゆくと、胸が高鳴った。「いたっ!」 もう「まぼろし」でも何でもなかった。まちがいなくイカルだ。しかも、4羽から5羽。夢中でシャッターを切った。

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こうやってイカルを知ってみれば、こんなにしばしば、こんなにたくさんのイカルがいるのだから、これまでもきっとイカルを見ていたはずだ。しかし、見えていなかった。人間の目は、悲しいかな自分が知っているものしか見えないのだ。喜びの中に一抹の悲哀感が入り混じった複雑な気持ちで家路を急いだ。鼻水がまた出だした。関節の軋みまで感じられた。

未知のものに出会ったとき、これは未知のものだと受け止めることのできる感性と洞察力が欲しい。そんな「開かれた素直な心」が、未来を拓(ひら)くのだろうから。

2010年12月 8日 (水)

イカル

一昨日(月曜日)の夜から喉の軽い痛みがあって、「また黄砂か。もういい加減にしてくれよな」と思っていた。翌朝、痛みがますます昂じてきた。耳鼻科に出かけた。喉を見るなり、「これはちょっと違います。調べてみましょう」と先生。検査結果は「溶連菌に感染しています」とのこと。10日間抗生物質をきちんと飲みつづけてください。「溶連菌って何だ?」と思ったが、すっかり弱気になって「はいっ」としおらしく引き下がった。

「溶連菌」を自宅のパソコンで検索してみた。「溶血性連鎖球菌」のことだ。長引くと腎臓や心臓に来ることもあるらしい。それにしても、禍々(まがまが)しい名前だ。「吸血蝙蝠(コウモリ)」みたい。せめて「妖艶菌」に感染したかったなどと、心の中でうそぶいてみた。

その祟りか、風邪症状が爆発的に広がった。猛烈なくしゃみ、鼻水、発熱。目もあけていられないくらい。海老蔵の会見もそこそこに布団に入った。

今朝は少々軽快化した。それでも、鼻水滂沱(ぼうだ)。鼻水を拭き吹き、これを書いている。書かずにいられないからだ。

「道草」の記事に掲載の「カワラヒワ」は「イカル」ではないかというご指摘を受けた。「まさか」と思った。「イカル」は私にとって「まぼろしの鳥」なのだ。そんなのに、会えるはずがないと思い込んでいた。「イカル」の名が好きなのだ。「神話世界の住人(住鳥)」のように響く。ギリシャ神話のイカルスを思い出す。

件の写真をモニター画面に呼び出した。画面が暗くて、体色が分からない。ウェブの「イカル」画像と何度も比較する。次第に「イカル」かもしれないと思えてきた。しかし決定打がない。画像をモニターに残したまま席を立った。と、そのとき、「カワラヒワ」の中から「イカル」が飛び立った。立ち上がって液晶モニターを上から見下ろすと、白い体色がくっきりと浮き上がって見えた。「バンザーイ!イカルだ!」甲子園浜のバードウオッチャーさん、本当にありがとうございました。

液晶画面を大きい俯角で見おろして下さい。

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2010年12月 6日 (月)

道草

自彊術教室は月曜日の11時半時から1時までなので、終わると昼食をして帰る。千中セルシーの「和ふるまいKoiki」のおすすめ定食500円也が定番だ。それから、田村書店に立ち寄って『週刊野鳥の世界』の新刊を受け取ると、箕面行きのバスに乗って萱野で降りる。北緑丘の千里川ぞいを通って小一時間、バードオウッチングしながら2.5キロの道を歩いて帰宅する。

晩秋から初冬のこの季節、川沿いの木立にわずかに残った赤や黄色の葉が、時おり思い出したようにふらふらと舞い落ちて、ピラカンサや野茨の赤い実が影を落としている水の面をゆっくりと運ばれてゆく。3時を過ぎると傾いた陽ざしは弱くなり、木々の日陰部分は小暗くなって、写真を撮るには光量が不足して来る。それでも三々五々、カメラを手にしたバードウオッチャーが行きかっている。

「何かいましたか?」と、川下の方から来た「初老のおじさん」に訊く。「カワセミ、コゲラ、アカゲラ」と、ちょっとぶっきらぼうな、いささか誇らしげな(と私には聞こえた)声が返ってきた。「コゲラだって?アカゲラだって?そんなのこの辺でまだ見てないぞ!」と心の中で呟いた。「すごいですね!」と私。「アカゲラは頭が真っ赤でしてね、桜の木にこんな大きな(といって両手の親指と人差し指で野球のボール大の輪を作りながら)穴を作るんですよ、頭を穴に突っ込んで木屑をせっせと外へ放り出すんですよ、赤い頭が木屑だらけになって」と嬉しそうなおじさん。

私は悔しくて、「この間、この木にヤマガラの群れがいましたよ」とそばの楡の木を指差しながら言ってみる。「そうですね、ヤマガラ、よくいますよ、この木に」とおじさん。ちゃんと押さえている。「まだ、バードウオッチング始めて、一年くらいなんです」と私。「私は2年です。2年前に退職してからです。」「それにしても、立派なカメラですね。」「いやぁ。仕事をやめる前に買っとんですわ。」そうか!そうなんだ!仕事をやめたらバードウオッチングを、と心に期していたのだ、この人。私は何だかおじさんを尊敬したくなった。

すると、私たちのすぐ目の前をヤマガラが飛んだ。私はすぐカメラを構えようとしたが、おじさんは動かなかった。そして、私の背後の木を見やりながら、「コゲラがいますよ。」私は、はしたなくも慌ててそちらの方にレンズを振った。

帰ってパソコンで見ると、コゲラの手前の金網にピントが合ってしまっていた。そのかわり、別の写真に予期せぬカワラヒワが写っていて、何とか自分を許せた。

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2010年12月 4日 (土)

今日の梨谷池

私の住むマンションのヴェランダの前には、幅30メートルばかりの空き地を挟んで農業用水地である梨谷池が広がっている。岸には樹高20メートルもあろうかというブナ、ナラ、クヌギ、ポプラなどが高さを競い合うように立っている。春は新緑、夏は木蔭、秋は紅葉と、一年中目を楽しませ、心を癒してくれる。写真は今日の梨谷池。(木立の背景の青は、池の面。真ん中あたり、ナラの紅葉に見え隠れするのはヒヨドリ。)

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そしてこの梨谷池は野鳥たちの天国でもある。コサギ、チュウサギ、ゴイサギなどのサギ類、マガモ、コガモ、カルガモなどのカモ類、カイツブリやバンなどの水鳥、夏にはコウモリ、一年を通してカラス、ヒヨドリ、スズメ、そしてカワセミが時おり青い軌跡を描いて水面を飛ぶ。

今日も、ヴェランダに出て、賑やかにさえずりながら戯れるヒヨドリを見ていると、100メートルほど離れた対岸をカワセミが飛ぶのが見えた。急いでカメラを取りに部屋に戻った。不鮮明な写真で、ブログをご覧になってくださった方、そしてカワセミさんには申し訳ないが、在りし日の梨谷池の記録として掲載しておきたい。

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2010年12月 2日 (木)

桜落葉

桜の紅葉は色彩のグラデーションが見事なので、その季節、掃き掃除が終わらぬ朝のうちに、落ち葉を集めて家に持ち帰るのが日課になる。黄から橙へ、朱から赤へと順番に並べてしばし見とれている。フィヨルド(複雑な入江)状に虫に食われた病葉(わくらば)も、それはそれで風情がある。

枯れ色に変わったものから順番に捨てている。捨てるたびに、秋が次第に深まって行くのを感じる。

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今日私の住むマンションの「野鳥の会」仲間の奥様に、マンションの裏庭のカエデの木にジョウビタキが来ると聞いて、駆けつけた。裏庭には今、桜の落葉が降り積もり、芝生の緑に映えて美しい。私の見るところ、野鳥たちは紅葉が大好きだ。

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マヒワ

昨日の鳥は「マヒワ」だと、bulbulさんが教えてくださった。今日もう一度、同じニレの木のところに出かけてみたら、マヒワの群れがニレの実を夢中でついばんでいた。陽ざしの加減か胸から腹にかけての黄色が昨日より鮮やか。レンズを向けても、怯む様子もない。

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去年の秋には、このニレの木にシジュウカラがよく群れていた。シジュウカラはマヒワに「シマ(採餌エリア)」を奪われたのかしら。それとも、「シマ」は、短時間で交替するのだろうか?それにしても、野鳥たちは「縄張り意識」がけっこう強そうだ。少し観察を続けてみよう。

2010年12月 1日 (水)

ジョウビタキ

師走朔日の今日、この冬はじめてジョウビタキ(雄)と出会った。その光沢のある鮮やかな体色は圧巻だ。小型の小鳥だが、存在感がある。

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ジョウビタキは群れで行動しない。物怖じしない。どことなく威厳があり、強面だ。葉を落とした潅木の梢の先端に止まって、じっと動かずにあたりを睥睨(へいげい)している。その様子はさながら野鳥界の「木枯らし紋次郎」だ。

雌のジョウビタキは、体色はやや地味だがつぶらな目が愛くるしい。今日、雌を見れなかったのは悔しい。それにしても、いよいよ冬の訪れだ。

ところで、今日見かけてカメラに収めた小鳥が、何だかわからない。体長10数センチ。ツグミにしては小さすぎる。カワラヒワにしてはくちばしが細すぎる。4~5羽がニレの木に群れていました。

bulbulさん、ご覧になっておられたら、またご教示ください。(下の2枚です。)

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