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2010年11月 5日 (金)

希望のつくり方

玄田有史さんの『希望のつくり方』(岩波新書)を読んだ。「つくり方」という表題に惹かれたのだ。『カレーライスのつくり』とか『味ごはんのつくり方』みたいに、これを読めば「おいしい希望」ができますよというそんな感じが、とても好い。

本の中に、Hope is a Wish for Something to Come True by Action.という「希望」の定義めいた英語の文が出てくる。そして、掲載されている写真で、玄田先生が達磨さんのような表情で「H]「W]「S]「C」「T]「A」の6文字を腕文字でポーズされている。「こう来たか!」と思って、思わず笑いがこみ上げた。

私は決して揶揄して言っているのではない。真面目な話、「希望」を、具体的に、こんなにケレン味なく語れるのは、並々ならぬことだと心底感じ入ったのだ。

「ウィーク・タイズ」という考え方が紹介されている。「緩やかな絆」。「自分とは異なった情報を持っている人とのゆるやかなつながり」、「いつも会うわけではないけれど、ゆるやかな信頼でつながった仲間」のことだそうだ。

玄田先生、あるとき若い知人に「ウィーク・タイズできた?」と訊いたら、「先生、ウィーク・タイズをつくるにはお金と時間がかかるんです」という答えが返ってきた。先生はそう言われてみればそうだなと思いつつ、「けれど、本当に必要なのはお金や時間ではなくて、すぐに理解できない相手であっても共感しようとする姿勢です」と書いている。

この何だか頼りなげな物腰が、玄田先生の真骨頂、これがじつは強いのだ。

希望のつくり方 (岩波新書) Book 希望のつくり方 (岩波新書)

著者:玄田 有史
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コメント

面白そうですね。読んでみたくなりました。緩やかに人と繋がる、信頼する、ですか…。なるほど。

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