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2010年10月25日 (月)

カササギ ― 旅のバード・ウオッチング 

最初から旅でのバード・ウオッチングは期待していなかったが、「ひょっとしたら」という思いが多少あった。しかし、案の定、野鳥をじっくりと観察できるほどの時間も心のゆとりもなかった。

とはいえ、日本ではほとんどお目にかからない鳥たちの幾種類かに出会えたことは嬉しかった。そのひとつが、この鳥だ。

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この頭と背中が濃紺で腹部が白い中型鳥を、特にイタリアとフランスでよく見かけた。日本では見たことがなかった。カメラに収めたものを見せると、鳥に疎いはずの息子がこともなげに「カササギだ」と言うので驚いた。旅先の韓国でよく見かけて、土地の人に教えられたらしい。

カササギといえば、百人一首に「かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける」という歌があるから、古来日本にもいたのだろう。今も佐賀県の県鳥だそうだ。ただ居所は限定されているらしく、近畿地方にはいないのでは?(註:「かささぎの渡せる橋」というのは、七夕に、カササギが牽牛と織女を背に乗せて運んだという、中国の伝説に拠るらしい。)

そんなわけでこの頃、カササギという鳥の名が頭の中をぐるぐる廻っていた。それが昨日の朝、たまたま見ていた「NHK日曜美術館」でブリューゲルの「絞首台上のカササギ」の絵に出くわして、「おやおや、これも因縁かな」と思ったものだ。

ヨーロッパでは、カササギは一般に不吉な鳥とされている。また金属のような光り物をくわえて持ち去る習性から「盗賊」の代名詞にもされるらしい。はたまた、とある事典には「場所柄もわきまえぬ無駄なおしゃべり」のシンボルと書いてあった。このブログなど、さしずめ「かささぎ」だ。

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コメント

さすが〜。旅の途中でも、ウォッチャーしてらしたのですねwink
私、カササギは白い鳥かと思っていましたが、考えてみれば白い上に霜が白く降りても分かりませんね(笑)。
息子さん、じつはウォッチャーだったりして…。

私もサギの一種だろうから、白と思い込んでいました。じつはカラス属なんすね。「カラスをサギと言いくるめる」でしょうか?もちろん、カササギに何の責任もありませんが。

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