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2010年6月22日 (火)

泰山木

「泰」の字は、<大+手+水>、即ち「両手でたっぷりと水を流す」ことを表す会意・形声文字で、「おおらかでゆったりしている」という意味だそうだ。(藤堂明保編『漢和大事典』)

今、泰山木の花が咲いている。その名にふさわしく「おおらかでゆったりとした」純白の花だ。柑橘系のすがすがしい匂いがする。

高い梢の上に咲いていると、まるで空中にぽっかり浮かんだ蓮の花のようだ。開ききると黄色い花芯(柱頭)が顔をのぞかせる。花弁はあっという間に黄変して地面に落ちる。すると、むき出しになった花芯の根元が赤みを帯びているのがわかる。

それもやがて落ちる。落ちた花芯は、理髪店で鬚(ひげ)を剃るときのシャボンの刷毛(はけ)みたいな形をしていて、子どものころ拾って遊んだ。肌に触れたときの棘状の突起の硬い感触が、今も甦って来る。

Magnolia

Dscn3547 

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コメント

小学校の校庭にあり、大好きでよく画材に選びました。
そのころは、お釈迦様が座っているのはこの花の上だと思っていました。
蓮の花は知らなかったので。
「金色の蕊」に見えますよね〜?

なるほど、白い天蓋の蔭からのぞいているのは、花の台に座るお釈迦様のようにも見えますね。連想の鎖は、人間存在の思いのほか深い奥底にまで届いているような気がします。

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