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2010年6月14日 (月)

ボリジの花 青い空の星

植木市から買ってきたときには10センチばかりの苗だったボリジ(和名るりぢさ)が1月もたたないうちに60センチの高さになり、今日は青い花を咲かせた。ヨーロッパ中世の画家たちが聖母マリアの衣装を描くときには、この花の汁を用いて描いたという美しい青(マドンナ・ブルー)である。(ドイツでは、その青を愛でて「青い空の星(Himmelblaustern)」とも言うらしい。)

古代ローマの大博物学者プリニウスによれば、ホメロスが『オデュッセイア』第4歌で「悲しみも怒りも消し、あらゆる苦悩を忘れさせる秘薬であった。(これを)酒に混ぜて飲む者は、たとえ父母の死に遭おうとも、また面前で兄弟またはわが息子を刃物で殺されて、目の当りそれを見ようとも、その日のうちは頬を涙で濡らすことが絶えてない」と歌ったのは、ボリジの花だという。

ちなみに、岩波文庫の注釈では、この秘薬は「阿片であろうと推定する説が有力である」とも記されているが、いずれにせよ、まことに恐るべき薬効である。こんなハーブをわが家のベランダで育てていることにおののきを覚えるくらいだ。

こう書けば、警察の家宅捜査が入ってもおかしくないところだが、ドイツでは「快活花」(Wohlgemutsblume)とか、「胡瓜草」(Gurkenkraut)とも言うらしいから、「まあ、いっか!」

葉はキュウリの味がしてサラダにすると美味しい、花びらはワインやレモンティーに浮かべるとピンクに変化して可憐とか。

今はまだ本から得た知識ばかりだが、必ずや自分の舌と目で験(ため)した体験を記すことにしよう。

Borage

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コメント

青い花続きですね♪
ボリジは苺と混植すると苺が甘くなる、でもキャベツやブロッコリーと一緒に植えると生長を阻害する、のだそうです。
どのくらいの距離で「一緒に植える」になるのか…
悩んだ末、止めました〜 ^ ^;
ニンゲンにもこんなに効くんだったら、
植物に影響があっても不思議は無いですね。
ボリジで気分晴れ晴れになってのご報告、
お待ちいたしております。

「苺と混植すると甘くなる」とは、ふたり(?)は恋仲になるということですね。
キャベツさんやブロッコリーさんにも、どこかに恋人がいるにちがいない。

本格的な梅雨入りとなりましたが、昨日は「はやぶさ」とワールドカップが少しばかり梅雨空を吹き払ってくれましたね。

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