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2010年1月 5日 (火)

石ばしる垂水の上のさ蕨の

年賀状に毎年『万葉集』から選んだ歌を書いてきて下さる方がいる。志賀皇子の祝宴での詠、

  石(いは)ばしる垂水の上のさ蕨(わらび)の 萌(も)え出づる春になりにけるかも                  (岩の上を勢いよくほとばしる滝水のほとりにワラビが萌え出てくる春になったことだよ。)

この歌の清冽な印象は、その人の味わい深い字体とともに心に深く刻まれた。冷たい渓流に手を浸したときに、心と体を突き抜けてゆく心地よい痛み。新しい年に当たって、そんな気分を今いちど思い起こしたいと思う。

葉をほとんど落とした楡(にれ)の木の枝越しに陽を受けて千里川がきらきら輝いていた。時おり、水面を鳥の影がよぎってゆく。

2010

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コメント

大好きなうたです。
これ、以前に(解釈で)議論になったような気が…。
その節は、失礼致しました。
まだまだワラビは出てきませんが、少しずつ日が長くなっているように思います。

おじゃままさん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく。
議論のこと、そんなこともありましたっけ。私にはもう記憶の彼方に。機会があったら、どんな議論だったのか、また教えてください。

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