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2009年11月 1日 (日)

竜胆(りんどう)

今日、霜月朔日(しもつきついたち)。雨の来る前にと思いたって、いつものようにカメラ片手に里山の名残りを求めて自宅周辺をぶらついた。そして、道を挟んだ向丘の田の畦道にりんどうが群生しているの見つけた。嬉しかった。

 「りんりん りんどうの花咲くころサ 姉サは馬コでお嫁にいった りんりん りんどうは濃紫(こむらさき) 姉サの小袖も濃紫」

島倉千代子の『りんどう峠』(西条八十作詞、古賀政男作曲)は昭和三十年のヒットソングだ。彼女が歌うと、峠道を越えて行く馬の鈴の音が聞こえるようだった。

「竜胆」と記して「りんどう」と訓む。「熊の胆(くまのい)」よりも<苦い>というので「竜胆(りゅうたん)」、訛って和名の「りんどう」となったそうだ。りんどうの根の薬効はすでに古代エジプトでも知られていたらしい。解毒、強壮、健胃、黄疸など多くの慢性病に処方された。竜胆はもっとも重要な薬草の一つなのだ。

詩人ゲーテは植物学に深い関心を寄せていたが、その始まりはやはり薬草学だった。彼の植物学関係の著作には「竜胆(Gentiana / Enzian)」の名がしきりに出てくる。それもあってかこの季節、鉢植えの竜胆を買い込んでくるのが、私の年中行事のようになっていた。しかし、どんなにせっせと手入れをしても、なかなかうまく咲かせられない。西洋ではそのせいで、何と忘恩(ingratitude)の象徴とされているとか。これだけ「竜胆」にお世話になっておきながら、それはない。それこそ、人間の忘恩の象徴だと思わずにはいられない。

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