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2009年11月27日 (金)

「あかん」と「いかん」

久しぶりに乗った地下鉄御堂筋線、「チカンはアカン」という広告が貼ってあった。「それは違うやろ!そんな言い方しとったらイカンやろ!オヤジギャグもほどほどにせい!」と、ほんまの大阪人なら突っ込みを入れたくなろうというものだ。「アカン」という「叱責」には、すでにどこか「赦し」が含まれているからだ。

子どもに向かって「そんなことしたらアカンで。」「そんなこと言うたらアカン。」「あんたはほんまにアカンタレやな。」 大阪の母親がいちばんよく使う(ひょとしたら、使った?)大阪弁は、「アカン」ではなかろうか。しかし、阪神タイガースを評するときにファンは「アカンタレほど、かわいいもんや」と言う。「アカン」と言われた子は、その言葉に母親の「口惜しさ」と「嘆き」と「情愛」を同時に嗅ぎとっている。アカンという言葉の、「理屈」ではない、「多層的な味わい」が時とともに心に沁み入ってくるはずである。

「アカン 駄目だ、役に立たない、いけない、などの意。(・・・)イカンともいうが、この両者には文字で書きあらわせないニュアンスの差がある。(・・・)大阪では「アカン」と軽くすかしてしまうところに、何ともいえぬやわらかい味がにじみだす。総じて、関東弁が、短く、鋭く、明快で、男性的なのにくらべて、上方弁は、長く、やわらかく、滑らかで、鈍重で、女性的であることが一つの特長である。」(『大阪ことば事典』)

今風に言うと「草食系」方言ということになろうか。(と書いてみたが、大阪弁の「したたかさ」「しなやかさ」に思いをいたすと、ちょっと違うかもしれない。)

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