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2009年9月29日 (火)

ソバナ 青い鈴を鳴らす風

今日の夕方、田のあぜ道で薄い青紫の釣鐘型の花を見つけた。他の野草に埋もれて咲いていた。いかにも地味で引っ込み思案なうつむき顔。しかし、風が吹いて釣鐘が揺れると、ちりんちりんと微かな響きをたてているかのようだった。

ネットの植物図鑑で検索すると、ソバナ(蕎麦菜)の名が出てきた。キキョウ科の多年草。和名は、葉が蕎麦の葉に似ているからとも、崖づたいの阻(そば)道に生えるからとも。

それにしても、私の周囲にもまだまだ何とたくさんのこれまで気がつかなかった花や草や木があることか。それぞれが個性的で、大声で自己主張するもの、可愛ゆげに微笑みかけてくるもの、寡黙で誰にも見られたくないといった風情のもの、「放っておいて。余計なお世話はしないで」と、けんつくな顔のもの。多様な個性の多様な生き方が、この世界の永続を保証している。

「そう、私は日曜日が来ると息子のフィップスを連れてヴィーンの森をさまよった。流れに出会うと、心の中でこういう声があがった。――この子に水のことばを教えよ!石を越える。木の根を越える。この子に石のことばを教えよ!この子を新しく根づかせよ!木の葉が散る、というのもふたたび秋がめぐってきていたから。この子に木の葉のことばを教えよ!」 (インゲボルク・バッハマン 『三十歳』)

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コメント

こんにちは。わたしはソバナを見たことがなく、知らなかったのですが、写真のお花はツリガネニンジンかな?とも思います。良く似ているそうですね。ツリガネニンジンは某大学の吹田キャンパス内の秘密の場所にたくさん生えるので、しゃがんでみていると、夢のような世界です。今年はあっさり草刈りでなくなってしまいました(^_^;

早速『キャンパスに咲く花』(吹田編)を覗いてみました。203頁にありました、ツリガネニンジン。めだちゃん撮影の写真まで付いているではありませんか。何という迂闊!恥じ入っています。しかし、こうやって訂正していただけるお友達がいるって、幸せですね。これからも間違い、いっぱいだと思います。でも安心して、間違いができそうです。

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