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2009年9月19日 (土)

ディズニー・アニメ 『バンビ』

「ディズニーの『バンビ』が好き」とつぶやくと、周囲に微苦笑がさざなみ立つのがわかる。それでも、いっこう構わない。好きなものは好きなのだから。

生まれたばかりの子鹿が森の仲間の祝福と友情に見守られながら、母鹿の死、恋の鞘当て、父鹿との出会いなどのさまざまな経験と試練を経ながら<森の王>へと育ってゆく過程はいわゆる「ビルドゥングス・ロマーン(教養小説)」仕立てで、そこにアメリカ西部劇の味わいをちょっぴり加味したといったところか?しかし、『バンビ』にアメリカの覇権主義を見て取る人もあるらしいが、それはいかがなものだろう?

『バンビ』は、自然の生命が刻む「時間」をリアルに、かつシンボリックに描き出した作品だ。その「時間」が私たちの「内なる時間」と響きあう。

そこでは、四季折々の森の情景がこまやかに愛情を込めて描き分けられている。森の空気がコローの絵のように膚に感じられ、木々の匂いに浸されるようだ。靄の立ち込める森の夜明け、谷あいを流れるせせらぎのさざめき、木々の葉を揺らして吹き通う風、木の葉を滴り落ちる露のきらめき、風に舞い降りしきる落葉、夕焼けの空をバックにした枯木立の威厳に満ちたシルエット。

とりわけ私がいたく感心するのは、バンビの身体が年齢とともに逞しさとしなやかさを増し、親鹿の威風堂々たる体型へと変化してゆくさまがじつに丹念に描かれているところである

私が小学校の映画鑑賞会で初めて『バンビ』を観たのは5年生のとき(1955年)。学校から映画館のある豊中駅前まで箕面街道の2キロ弱の道のりを、同学年の生徒全員が整列行進して観に行った。『バンビ』の感動は大きく、今もその幸せな呪縛が続いている。

ちなみに、結婚して夫婦で最初に観に行った映画が『バンビ』だった。そして最近『バンビ』のDVDを買って、また観た。

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