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2009年9月14日 (月)

ロダンの『カテドラル』

ロダンの彫刻『カテドラル』(1908)は、2本の右手がそれぞれの指先を互いにやさしく寄りそわせて花の蕾のようなフォルムを形作っている。指先は触れ合わんばかりに近づきつつ、しかし触れ合ってはいない。二つの掌(たなごころ)は、まるで雛(ひな)か何かのような壊れやすい生命に触れ、それを「開かれた聖なる空間(=カテドラル)」の内に護ろうとしているかのようだ。

2本の右手は愛を紡ぎ合う女性と男性の手ではない。どちらの手も、女性の右手のように見える。はたしてそうなのだろうか?

ふと目を上げると、私の部屋の壁に掛けられたフラ・アンジェリコの『受胎告知』の複製画(フィレンツェ サンマルコ修道院のもの)が目に入った。その瞬間、ロダン『カテドラル』のここに掲げた図版の左側は聖母マリアの手、右側は大天使ガブリエルの手ではないかしらと思った。すると、この作品の持つ比類なき威厳と美が激しく私に迫ってきた。

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