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2009年9月11日 (金)

横尾忠則さんのインタヴュー

画家横尾忠則さんのインターヴューをテレビで見た。うなずいたり、膝を打ったり、噴きだしたりしながら、時のたつのを忘れて見ていた。横尾さんは、まごうことなき<永遠の少年>だ。 

横尾さんのインタヴューアーに答える表情がいい。おしゃべりの喜びが目からあふれ出ている。そして、その語りは、天真爛漫にして勘所を押さえている。

グラフィック・デザイン事務所に勤めているとき、外出先からオフイスに帰ってくると、机の上におはぎのあんこがこびりついたお皿。おはぎが大好きな横尾さんは、当然「ぼくの分は?」と訊いた。「忘れてたわ。食べてしもた」との返事を聞いて、横尾さんの目から涙が猛烈な勢いで噴き出したそうだ。(自分でもその涙の勢いにびっくりしたのだろう。そして、多分「どうしていいかわからず」にいきなり上司の胸ぐらに喰らいついたそうだ。二十歳も過ぎ、すでに子持ちの横尾さんである。

70歳になって「引退宣言」をされたらしい。どてらを着てコタツにちょこんと座っている、そんな引退ではない。「したくないことはしない。したいことだけをする」という宣言だ。「引退のこつ」その一は、「肉体の求めに素直に従うこと」(心や分別は嘘をつくが、体は嘘をつかないから)。その二は「少年の心を失わないこと」。(少年のころ愛読した冒険小説を、最近(?)手に入れて大事にしまっている。今は読まない。わくわくする気持ちを失いたくないから)。まことに至言だと思う。

これからはPCPP:Public Costume Performance Painting.(コスプレ公開制作)で行くらしい。「天馬、空を往く」がごとき少年神の姿に、おおいに励まされた。

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