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2009年8月 2日 (日)

魂の川

ブラジルの監督ウォルター・サレスの『ビハインド・ザ・サン』はブラジルの荒涼たる砂漠を舞台に、土地の所有をめぐり幾世代にもわたって死闘を続けるふたつの家族の(ほとんど神話的といっていい)悲劇を描いている。そこでは、土地と名誉は死を以て護られなければならない。それが掟であり運命なのだ。通りがかった旅廻りのサーカス芸人の男と少女が、<坊や>(10歳くらいだが彼には名がない。ただ「坊や」とだけ呼ばれている)に訊く。「坊や、どこに住んでいるの?」「魂の川だよ。」「川なんかないじゃない。」「水が干上がったから、今は魂しかいないんだよ。」男はパクー(川魚)という名をくれた。少女は人魚の絵本をくれた。文字の読めないパクーは、美しい絵を見ながら人魚の物語を紡(つむ)ぎつづけるのだった。

 Movie/ビハインド ザ サン

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