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2009年5月25日 (月)

ミケランジェリ

ミケランジェリが弾くラヴェル・ピアノ協奏曲第2楽章のいつ果てるともないトレモロを聴いていると、私は<無窮>を体験しているような気がする。桜の白い花びらが数かぎりなく蒼い淵に降りそそぐ。否(いな)むように、戯れるように。一片一片(ひとひらひとひら)が微光を放ちながら<蒼>の中に吸い込まれてゆく。

木の葉が散る、遠いところからのように / まるで空の遥かな園が枯れてゆくかのように / 否むような身ぶりで落ちてゆく

私たちはみな 落ちる この手も落ちる / そしてほかのものたちを見るがいい、落下はすべてにある

しかし この落下を かぎりなくやさしく / 両手に受け止めてくださる<ひとりの方>がおられる  (リルケ『秋』)

ミケランジェリの音楽は、その<ひとりの方>の確かな存在を感じさせてくれる。

ラヴェル:ピアノ協奏曲

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