« 渡る | トップページ | 虹 »

2009年5月30日 (土)

信楽の赤

信楽の赤は、<土>と<炎>と<陶工の気>との絶妙の出会いから生まれる。赤という色を、私は攻撃的な色彩として長らく忌避してきた。向き合っていると疲れてくる感じがした。十年くらい前、信楽の源衛門窯で出会った赤の美しさに魅せられた。かぎりなく温かく、かぎりなくやさしい赤だった。そのとき買った湯飲みは、いまも私がもっとも大切にしている陶器のひとつである。夕映えの中に立つ苔むした桜の古木のようで、白い<石はぜ>がさかんな落花を思わせる。土の精霊が立ち現れるのを、目の当たりにするかのようだ。

下は、澤正二のぐい呑み。台風一過の夕焼け空のような荒々しさと静けさ。

Photo_4    Photo_3

« 渡る | トップページ | 虹 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1221163/29866382

この記事へのトラックバック一覧です: 信楽の赤:

« 渡る | トップページ | 虹 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

星座 (リンク集)

無料ブログはココログ