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2009年5月24日 (日)

侯妃よ さらに一条の光を

カンタータ198番「侯妃よ さらに一条の光を」(1727)は、バッハがライプチッヒ・トーマス教会の楽長を勤めていたころ、ザクセン選定侯兼ポーランド国王フリードリッヒ・アウグスト(強健王)の妃クリスティアーネ・エーバーハルディーネの死を悼み、彼女を追悼するために作曲した。当時ライプチッヒ大学にあって学会・文壇の指導者を任じていたゴットシェートが歌詞を担当した。クリスティアーネは夫君フリードリッヒ・アウグスト侯がカトリック国ポーランドの王位を継承するために、プロテスタントの信仰を捨ててカトリックに改宗したとき、王宮を去って帰らず離宮で敬虔な生涯を終えた。ザクセンの人々は妃の死を深く悲しんだ。冒頭の合唱は、薄明のなか揺らめく影として幽明の境を越えてゆく侯妃の姿を写して比類がない。バッハの数あるカンタータの中で、私が第1に推したい屈指の名作である。

Bach: Cantate BWV.198/Cantate BWV.78 (Bach: Trauerode BWV 198; Cantata BWV 78 /Herreweghe)

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